私だけに甘いあなたと恋をする
森くんって、海外に住んでたのかな。

場所によったら確かに頬を寄せて挨拶する地域もあるだろうし……。


って、頬を寄せてもキスをする国なんてないでしょ普通!


「何考えてんの?」


色々考えを巡らせてたら、森くんが私の左頬を指で撫でフッと笑った。


「……別に…」


「相変わらず、キスマーク付けてんのな」


頬を撫でていた指で体操服のネックラインを引っ張られる。


「やっ!」


いきなりのことで、ビックリして慌てて両手で首元を隠した。


「減るもんじゃなし。いーだろ、別に」


「良くないっ!森くん、色々とおかしいよ」


こんなの…変だよ…。
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