私だけに甘いあなたと恋をする
「何かね、まゆちゃんって庇護(ひご)欲をかき立てるんだよね」


よっぽど変な顔をしてたのか、カナちゃんが人差し指を立てて(あご)に当て『うーん』と(うな)った。


「でもまー…。彼氏さんが居るんだから、ちゃんと守ってもらいなよ」


両手でバンバン肩を叩かれる。


「う…、うん…。分かった…」


よく分かんないけど…。

とりあえず何かあったら響に守ってもらったらいい…のかな…?


「……ま、いっか…」


不満そうな顔をするカナちゃん。

あんまりよく分かってないのバレてる…よね…。

へへっと適当に笑って誤魔化した。
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