私だけに甘いあなたと恋をする
「じゃあ、第二位の発表です!第二位は──っ」


あ…。

二位の発表だ。


前を向くといつの間にか東藤さんは居なくなっていて。


響の名前、出てくる……よね?

今は敵チームなのに、響には頑張ってほしいって思うから。


「三組ーっ!!」


先生の言葉に全体がざわつく。


え――…。

うちのクラス……。

ってことは……森…くん…?


後ろを向くと、腕を組んだ森くんの姿。


「おーい!森ーっ!!出てこーい」


先生が手招きしてるけど森くんは動かない。


「来ないなら俺が行くぞー」


「…っせーな」


ダルそうに舌打ちして私の横を通り過ぎる森くん。
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