私だけに甘いあなたと恋をする
晃大side
※※※
「よぉ」
リビングのドアを開けると、ソファーに体を預けてスマホを触る兄貴に声を掛けた。
「あぁ、久しぶり」
チラッと一瞬こっちを見ただけで、手元のスマホに視線を戻す。
「親父は?」
「アイツに用事?ここ最近見かけてないけど」
アイツ。
親父のことを『アイツ』呼ばわりする兄貴は親父のことが嫌いらしい。
兄貴の母親は兄貴を妊娠したことで親父と一緒に住むことになったそうだ。
だけどその母親とは籍を入れてなかったらしく、親父が認知して家庭裁判所に届け出たことで兄貴は『立花』の姓を名乗っている。
「よぉ」
リビングのドアを開けると、ソファーに体を預けてスマホを触る兄貴に声を掛けた。
「あぁ、久しぶり」
チラッと一瞬こっちを見ただけで、手元のスマホに視線を戻す。
「親父は?」
「アイツに用事?ここ最近見かけてないけど」
アイツ。
親父のことを『アイツ』呼ばわりする兄貴は親父のことが嫌いらしい。
兄貴の母親は兄貴を妊娠したことで親父と一緒に住むことになったそうだ。
だけどその母親とは籍を入れてなかったらしく、親父が認知して家庭裁判所に届け出たことで兄貴は『立花』の姓を名乗っている。