私だけに甘いあなたと恋をする
「兄貴が好きな女って、どんな奴?」


「年上」


高校三年生の兄貴。

それより年上ってことは、少なくとも大学生か社会人か…。


「まあ兄貴みたいにしっかりした奴は、同い年や年下じゃ物足んねーだろ」


立ち上がってキッチンに向かい冷蔵庫を開けた。

家政婦が揃えているのか、食材は結構揃っている。


「警察官っぽい」


「はあっ?!」


思わず振り返った。

俺からは兄貴の後頭部しか見えない。


警察官…。


「一番近付きたくない人種だわ」


別に悪いことはしてないのに警察官を見ると少し背筋が伸びるというか。
< 308 / 449 >

この作品をシェア

pagetop