私だけに甘いあなたと恋をする
※※※
「始まったね」
「うん」
カナちゃんの言葉に大きく頷づいた。
何が始まったのか、主語なんてなくてもすぐに分かる。
昼からぽっかりと空いていた前の席。
今日から地方大会が始まって、野球部と吹奏楽部、チアリーディング部の人達がごっそり抜けた。
少し前まで吹奏楽部の人達が昼休みに中庭でメドレーの自主練習をしていて、応援歌の空耳が聞こえるほどだったから学校内が静かに感じる。
うちのクラスには野球部は真鍋くんを含めて二人しか居なくて、吹奏楽部も三人だけ。
だからクラスから人が居なくなったって感覚はないけど、普段よく喋る人が居なくなるのは喪失感が大きいみたい。
「始まったね」
「うん」
カナちゃんの言葉に大きく頷づいた。
何が始まったのか、主語なんてなくてもすぐに分かる。
昼からぽっかりと空いていた前の席。
今日から地方大会が始まって、野球部と吹奏楽部、チアリーディング部の人達がごっそり抜けた。
少し前まで吹奏楽部の人達が昼休みに中庭でメドレーの自主練習をしていて、応援歌の空耳が聞こえるほどだったから学校内が静かに感じる。
うちのクラスには野球部は真鍋くんを含めて二人しか居なくて、吹奏楽部も三人だけ。
だからクラスから人が居なくなったって感覚はないけど、普段よく喋る人が居なくなるのは喪失感が大きいみたい。