私だけに甘いあなたと恋をする
チアリーディング部もこのためにずっと前から練習してるからという理由で、この時期の入部は保留だとか。


「あーっ、もぉっ…。何か遠くに行っちゃったみたい…」


伸びをしたかと思うと、そのまま両手を伸ばしたままバタッと机に突っ伏した。

そしてすぐに顔を真鍋くんの机の方に向けてボソッと呟く。


「……こんな風になるって分かってたら、中学の時真鍋のこと捜して知り合っとけば良かった…」


カナちゃんの言葉にキュッと胸が締め付けられた。

過ぎてしまった時間のことを後悔してもどうしようもないけど、『もしあの時…してれば』って思うのは誰でも同じだと思うから。
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