私だけに甘いあなたと恋をする
「えーっ、もしかしてまゆちゃん寝てたー?」


「今から体育館で式が始まるって先生言ってたけど」


「そ…そーなんだ…。お日様が気持ちいいなぁーって思ってたら、話聞きそびれちゃって…」


二人に笑われ、バカにされないか内心ドキドキ。


「何それ、まゆちゃん可愛すぎ!もー、これは過保護になるわ」


肩に手を回され、ギューッと抱き締められる。

カナちゃんの言う『可愛い』の理由がまったく分からないけど、とりあえずバカにされなくて良かった。


「行こっ」


肩に置かれた手が腕に回され、カナちゃんと腕を組む形になる。
< 34 / 449 >

この作品をシェア

pagetop