私だけに甘いあなたと恋をする
※※※



「ついにここまで来たね」


カナちゃんの言葉に大きく頷いた。


今日は日曜日。

学校の皆も制服を着て応援に駆けつけてる。


「それしても(あっつ)いね。皆大変だろうなー」


後ろを振り返ったら吹奏楽部やチアリーディング部がずらりと並んでいた。

朝の十時前。

なのに照りつける太陽のせいで頬は火照るし汗が吹き出す。


「暑いけど、決勝戦だからか人が多い気がする」


カナちゃんが球場内を見回して呟いた。

カナちゃんが言う通り、内野席も外野席も人だらけ。
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