私だけに甘いあなたと恋をする
「……」


私が見てた方を見るカナちゃん。


もしかして響のこと見てたのバレちゃったかな…。


「そろそろ試合始まる時間だね」


「う、うん。優勝できるといいね」


ニコッと微笑んでくれるから、慌てて話を合わせた。


「まゆちゃん」


「ん?」


「……もしかしてまゆちゃんの彼氏さんって、うちの学校の人?」


ドクンと心臓が大きな音を立てる。


何て答えたらいい?

カナちゃんは友達だし響のこと…。

でも、先生と生徒だし非難されるかな?

もし噂が広がって響に何かあったら?


「じ…実はね、そうなんだ」


響のことは伏せておこう。

ごめんね、カナちゃん。
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