私だけに甘いあなたと恋をする
「何かあっても、これからはあたしがまゆちゃんの手となり足となるからね!」


「何か、田川が言うとエロいオッサンみたいだな」


「真鍋うるさい」


「『うるさい』?!いいコンビになるだろうな、って意味で言ったんだって」


「ほら、そこ!静かにしなさい!」


廊下に出て歩いていたら、先生がこっちを向いた。

唇を尖らせ黙り込む二人。


「もー、アンタのせいで怒られちゃったじゃん」


「お前がキャッキャッ言うからだろ」


相変わらず小声で言い合いをしている。


二人の方が、よっぽどいいコンビになると思うんだけどな。


初めて喋ったとは思えない掛け合いに、心の中でエールを送った。
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