私だけに甘いあなたと恋をする

でも変に焚(た)き付けて、フラれて関係が悪くなったらどうしよう。


「だけど、これからの関係が気になるならしない方がいいかも…」


結局あやふやなことしか言えなくて。


「……だよね…」


ごめんね、カナちゃん。


「あーっ、もうっ！」


心の中で謝っていると嫌そうな声で真鍋くんが帰ってきた。


「おかえりー。また告白？」


へらっと笑うカナちゃん。


「そー。よくもこんな次々来るわ…」


疲れた表情。


「いーじゃん、選(よ)り取り見取りだよ？」


「……別に誰でもいいわけじゃないし」


カナちゃんの言葉に唇を尖らせる。