私だけに甘いあなたと恋をする
「あたしは制服が可愛かったからかなぁー。それ以外でピンと来る高校がなかったっていうのもあるけど」


そう言って笑う。


「俺、実は野球で推薦入学」


「「え――っ!!!」」


「こーらっ!そこ、うるさいっ!!」


こそこそ喋ってたのに、真鍋くんがサラッとビックリするようなこと言うからつい大きな声が出た。

慌てて手で口を塞いだけど前を歩く人達が皆こっちを振り返るし、案の定先生に怒られるし。

ばつが悪くなって、カナちゃんと顔を見合わせてお互いペロリと舌を出す。
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