私だけに甘いあなたと恋をする
私が響の隣に『彼女』として堂々と立てるのは、あと二年半後。

それまでは我慢しなきゃ。


……とか言いながら、結構危ないことしてるような…。


脳裏に浮かぶのは、社会科準備室や物陰に隠れて抱き合う自分達。


…いや…、ダメだよね…。


暑いはずなのにダラダラと冷や汗が流れてくる。


自粛(じしゅく)しよ…。

……できるかな…。


傍に居るのに全然満足できなくて。

ずっと引っ付いていたいし、触れていたい。

好きで好きでどうしようもないのに、どんどん気持ちが膨らんでブレーキがかからない。
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