私だけに甘いあなたと恋をする
「もーっ。真鍋のせいで怒られちゃったじゃん」


「だってそんな大声出すと思わなかったし」


怒られてもまだ言い合いを続ける二人。


二人とも、初日から先生に目つけられるんじゃないかな…。


もう笑うしかない。


「野球部めちゃくちゃ強いんでしょ?ついていけるの?」


「お前、何気に俺のことディスり過ぎじゃねー?」


確かに…。

カナちゃん、真鍋くんに対して当たりが強めな気が…。


「ごめん。ちょっと調子に乗っちゃった…」


「いや…まー、うん…。別にこれから気をつけてくれたら…」


「ね、真鍋くん。うちの高校…甲子園常連校、だよね?」


雰囲気を変えようと話題を振る。
< 38 / 449 >

この作品をシェア

pagetop