私だけに甘いあなたと恋をする
知らなかったわけじゃない。
何となく……予感みたいなのはしてた。
ただ相手も分からなかったし、目の前で見たわけじゃなかったから。
だから、それを現実として受け入れるには重すぎた。
『真鍋くん』
あの笑顔は俺だけのために向けられたものじゃない。
それを目の前に突きつけられて。
……そんなの、ただの言い訳だ…。
そんなもので野球ができなくなるとか。
視線を棚から下に落とすと鞄が視界に入った。
ファスナーには田川が作ってくれた野球ボールのお守りと、三輪さんが作ってくれたバットのお守り。
何となく……予感みたいなのはしてた。
ただ相手も分からなかったし、目の前で見たわけじゃなかったから。
だから、それを現実として受け入れるには重すぎた。
『真鍋くん』
あの笑顔は俺だけのために向けられたものじゃない。
それを目の前に突きつけられて。
……そんなの、ただの言い訳だ…。
そんなもので野球ができなくなるとか。
視線を棚から下に落とすと鞄が視界に入った。
ファスナーには田川が作ってくれた野球ボールのお守りと、三輪さんが作ってくれたバットのお守り。