私だけに甘いあなたと恋をする
LEVEL.6

最高の時間

※※※



「おはよ」


「おはよー」


色んな人達の挨拶が飛び交う中、聞き覚えのある低い声が聞こえて顔を上げた。


「真鍋くんっ!」


「はよ」


自分の席に鞄を下ろす後ろ姿。

一週間振りだ。


「久しぶりー」


「はよーっ」


途端に真鍋くんの周りに輪ができる。


「あ…、ああ…」


困惑気味の真鍋くん。


そりゃそうだよね。

登校した途端、皆に囲まれるんだもん。


「もう大丈夫?」


「もう来ないかと思ってマジ心配したんだからな」


「んなわけねーだろ」


席に座った真鍋くんが笑顔で答える。

本当にもう大丈夫そう。
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