私だけに甘いあなたと恋をする
女の子達に取り囲まれている響ちゃんの姿が頭に浮かぶ。


うーっ…。

響ちゃんがカッコいいのは分かるけど。

きゃあきゃあ言われるのも分かるけど。

……でも、ライバルが多くなるのはやだなぁ…。


『ずっと変わらずまゆのことが好きだよ』


そう言ってくれたはずなのに。

キスもしたのに。

あれから響ちゃんの態度を見ていても私のことを好きだとは思えなくて。


……夢…だったの…かな…?


一緒に住んでいるはずの響ちゃんが一気に遠くに感じて、心臓がチクリと痛んだ。
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