私だけに甘いあなたと恋をする
※※※



入学式が終わり、教室に戻ってきてロングホームルーム。

私の後ろの席は空いたまま。


……お休み…なのかな…。


廊下では保護者がドアや窓から教室を覗いている。


「真鍋ってすごかったんだね」


「何が?」


「新入生代表」


「あぁ」


「あたし全然知らなかった。代表って成績優秀者なんでしょ?アンタって中学の時そんなに目立ってた?」


「テストの成績とかは全然。ここ特待生で入学してるからじゃねー?入学金も学費も全部タダだし」


サラッとすごいことを言う真鍋くん。
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