私だけに甘いあなたと恋をする
「マジで?!ほんと、すごいじゃん!」


「別にすごかねーよ。春休みも全部ここで練習してたけど、高校のレベルの高さ…っての?目の当たりにして、これじゃ埋もれるって思ったもん。まだまだこれからだ」


へぇー…。

真鍋くんって、向上心の(かたまり)だー…。

そんなにすごい人が目の前の席なんて…。


よし、頑張ろう!!


二人のやり取りを聞いて、謎のやる気が()いてくる。


「見直した」


「惚れんなよ?」


「バ…、バッカじゃないの?調子に乗るんじゃないわよ」


あれ…?

もしかして何かいい感じっぽい?

何かいいな、こーゆーの。


二人のやり取りが微笑ましい。
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