私だけに甘いあなたと恋をする

カミングアウト

※※※



『また明日』


そう言ってカナちゃんと真鍋くんと別れて帰宅。

同じ中学校だって言ってたから一緒に帰るのかと思いきや、今日も練習だとお弁当持参だった真鍋くん。


本当に野球漬けの高校生活なんだなぁー…。


私は何かに打ち込めるほどの情熱もなくて…。

高校生のうちに何か見つけられるかな。


リビングのソファーで、クッションを抱きかかえた状態で体育座りをしながらテレビを観る。


「ただいま帰りました」


ガチャリと音がしてリビングのドアが開き、響ちゃんが帰ってきた。