私だけに甘いあなたと恋をする
※※※



「おはよう…」


二日後、リビングのドアを開けると、そこには響ちゃんが座っていた。


「響…ちゃん…?え?」


何でここに響ちゃんが居るの!?


ボサボサの髪、寝ぼけた顔。

間抜けなところを見られ、思わず背筋が伸びた。


「おはよう」


そっと微笑む響ちゃん。


「…おは…よ…」


まだ状況が呑み込めない。



「あ、まゆり起きた?」


お母さんがキッチンから顔を出した。


「うん…」


「響くんのところね、お葬式も終わったし、一人じゃ大変だと思ったから今日からうちで一緒に暮らしてもらうことにしたの」


一緒に暮らす?

え…?

響ちゃんと?
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