私だけに甘いあなたと恋をする
「た…多分……」


へへっと笑ってごまかす。


「勉強、見ようか?」


助けになるどころか助けられそうになってるし。


「あ、うん…。少しだけ…」


「じゃあ、まゆのいい時に声掛けて。それとこれ」


私の元にやってきて差し出したのは、小さなビニール袋。


何だろ。


両手でそれを受け取って中身を見ると、イチゴのショートケーキが二切れ。


「正式に……。入学おめでとう。こんな時間じゃケーキ屋も開いてなくて、コンビニので申し訳ないんだけど」


嘘…。

めちゃくちゃ嬉しい。
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