私だけに甘いあなたと恋をする
「そう。注射する時みたいに『ドンッ』って腕出すんだ。ここ」
そう言って、私の肘の内側を指差した。
血液検査する時や点滴する時によく針を刺される場所。
「『さあ、吸え!』みたいな」
私と同じじゃなくてホッとする。
「でも、父さんはいつも母さんの首筋とか太ももとか噛み付いてたよ。子供の頃は何で『そんなところ?』って思ってたけど。で、父さんが血吸う時って必ず二人共どっか行っちゃうんだよね。小さい頃はそんなの分からなくて。母さんの血の匂いにつられて二人の寝室行ったら部屋に鍵かけられてて…。何で甘い匂いするのか…とか、鍵かけてる理由…今分かった」
私の首筋に舌を這わせる。
そう言って、私の肘の内側を指差した。
血液検査する時や点滴する時によく針を刺される場所。
「『さあ、吸え!』みたいな」
私と同じじゃなくてホッとする。
「でも、父さんはいつも母さんの首筋とか太ももとか噛み付いてたよ。子供の頃は何で『そんなところ?』って思ってたけど。で、父さんが血吸う時って必ず二人共どっか行っちゃうんだよね。小さい頃はそんなの分からなくて。母さんの血の匂いにつられて二人の寝室行ったら部屋に鍵かけられてて…。何で甘い匂いするのか…とか、鍵かけてる理由…今分かった」
私の首筋に舌を這わせる。