私だけに甘いあなたと恋をする
「――っ…、や…」


油断してたからか、突然の出来事に膝から力が抜け体を預ける形になった。


「…やっぱり甘い」


「え…」


「さっきも言ったみたいに、まゆが興奮したら甘くなる」


「ん――、っ…」


それってどういう――…。


頭の中がぼんやりして思考回路が働かない。

舐められてるところもじんわりと(しび)れてくる。


「響ちゃ……」


起きていようと思うのに、どんどん意識が薄れてきて。

響ちゃんの服を握り締める力もなくなって。

それからの記憶は、ぷっつりと途切れてしまった。
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