私だけに甘いあなたと恋をする
すごく目力のある男の子。

背がめちゃくちゃ高いから威圧感もある。


こんなの…睨まれたら絶対動けないよ…。


一瞬だけ目があったけど、慌てて逸らしてしまった。

逆に印象悪かったかもしれない。


「森くん、鞄は?」


「ここ」


そう言って机の上を指差す。

何も入ってなさそうなぺっちゃんこな鞄。


「……本当…何しに学校来てるの?」


呆れる先生。

入学してまだ二日なのに…。

先生も大変だよね。


「別に…。親が高校ぐらいは卒業しとけってうっせーし」


……。

私とはまったく別の人種だ。
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