私だけに甘いあなたと恋をする
何なに?

怖いよ!


大きいからすごい迫力。


「ミワさんって、大人しそうに見えて結構やることやってんだな」


「え?」


何のことか分からない。


「俺がここに来た時、アンタがそこのベッドでカーテン開けて寝てたから閉めてやろうと思って近寄ったら、首に思いっきりキスマークついてるからスゲーなって思って」


キス…マーク…?

首に?


しばらく考えて、昨日の響ちゃんの噛み跡のことだと気付いた。

慌てて首元を押さえる。


「今更隠しても()せーし」


「えっと…これはキスマークじゃなくて…」


「じゃあ何?」


『噛み跡』なんて言えない。
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