私だけに甘いあなたと恋をする
※※※



うーっ…。

何であんなに絡まれたんだろ…。

っていうか、森くん『フッ』て鼻で笑うのクセなのかな。


意地悪そうに笑う森くんの顔が浮かび、慌てて頭を振った。

保健室を出て廊下を歩く。

エントランスに向かっていると職員室が見えてきた。

皆下校したって言ってたからか、中には先生達がいっぱい。


響ちゃん居るかな…。


職員室の中を端からずっと目で追っていく。


あ、居た。

響ちゃんだ!


目が合ったのが嬉しくて笑いかけてみたけれど、スッとそのまま逸らされてしまった。
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