タイムスリップ・キス
Time22.カムバック・過去)
「…ぃば、椎葉!おい、しっかりしろ!大丈夫か!?」
遠くから名前を呼ぶ声がする。
久しぶりに聞く聞き慣れた声、いつも私の名前を呼ぶ声…
「椎葉!!!」
パチッと目を開けた。
体が痛い、地面が痛い、石や砂の上でザラザラする。
そこに横たわった状態から見上げた空は見渡す限り青く、知ってる空気だった。
がばっと勢いよく体を起こした。
「おい、そんな急に動いて大丈夫なのか!?どっか打ってないか!?」
すぐに辺りを見回した。
コケや泥で怪しげなトイレ、木が腐りかけたベンチ、何も咲いてない花壇。
そして目を合わせた、心配そうに私を見る高校の制服を着た背の低い山田と。
全部私の知ってるものだった。
「帰って来れたんだ…」
「は、何言ってんだ?頭でも打ったか?」
間違いない、ここは私の世界!
ちゃんと過去に帰って来れた!!
「山田!今日って何日!?」
「え、1月7日だけど?」
すぐにスカートのポケットからスマホを取り出した。
ちゃんとポケットにはスマホは入っていた。
時間は!?何時なの!?今…!
「16時45分…!」
やっぱりそうだ!
ここは私がタイムスリップした場所も日にちも時間も変わってない!
「椎葉?やっぱおかしいぞ、保健室行くか!?」
「全然平気だから!それより伊織先輩…っ!」
立ち上がって汚れたスカートをパンパンと叩はたいた。
「…まだそんなこと言ってんのか。小西先輩と別れさせるなんてそんなこと言うなよ」
「助けなきゃ…、小西先輩を!」
「はぁ?」
伊織先輩の話だと小西先輩が事故に合ったのは夕方5時過ぎ。
下校中、一緒に歩道橋の階段を上っている時だった。
自転車を引いていた伊織先輩は咄嗟に助けることができなかった。
ということは、2人は学校から歩いて帰ってる…
走れば追いつけるかもしれない!
「山田!こっから1番近い歩道橋ってどこだと思う?」
「歩道橋?急になんだよ」
「いいから!わかる!?」
「そりゃ駅んとこじゃねぇの?てゆーかそこぐらいしかないだろ」
駅…、走ったら10分もかからないかな。
「歩道橋がどうしたんだよ?」
走り出す。
駅の歩道橋目指して、ダッと駆け出した。
「おい、待てよ!椎葉っ!」
遠くから名前を呼ぶ声がする。
久しぶりに聞く聞き慣れた声、いつも私の名前を呼ぶ声…
「椎葉!!!」
パチッと目を開けた。
体が痛い、地面が痛い、石や砂の上でザラザラする。
そこに横たわった状態から見上げた空は見渡す限り青く、知ってる空気だった。
がばっと勢いよく体を起こした。
「おい、そんな急に動いて大丈夫なのか!?どっか打ってないか!?」
すぐに辺りを見回した。
コケや泥で怪しげなトイレ、木が腐りかけたベンチ、何も咲いてない花壇。
そして目を合わせた、心配そうに私を見る高校の制服を着た背の低い山田と。
全部私の知ってるものだった。
「帰って来れたんだ…」
「は、何言ってんだ?頭でも打ったか?」
間違いない、ここは私の世界!
ちゃんと過去に帰って来れた!!
「山田!今日って何日!?」
「え、1月7日だけど?」
すぐにスカートのポケットからスマホを取り出した。
ちゃんとポケットにはスマホは入っていた。
時間は!?何時なの!?今…!
「16時45分…!」
やっぱりそうだ!
ここは私がタイムスリップした場所も日にちも時間も変わってない!
「椎葉?やっぱおかしいぞ、保健室行くか!?」
「全然平気だから!それより伊織先輩…っ!」
立ち上がって汚れたスカートをパンパンと叩はたいた。
「…まだそんなこと言ってんのか。小西先輩と別れさせるなんてそんなこと言うなよ」
「助けなきゃ…、小西先輩を!」
「はぁ?」
伊織先輩の話だと小西先輩が事故に合ったのは夕方5時過ぎ。
下校中、一緒に歩道橋の階段を上っている時だった。
自転車を引いていた伊織先輩は咄嗟に助けることができなかった。
ということは、2人は学校から歩いて帰ってる…
走れば追いつけるかもしれない!
「山田!こっから1番近い歩道橋ってどこだと思う?」
「歩道橋?急になんだよ」
「いいから!わかる!?」
「そりゃ駅んとこじゃねぇの?てゆーかそこぐらいしかないだろ」
駅…、走ったら10分もかからないかな。
「歩道橋がどうしたんだよ?」
走り出す。
駅の歩道橋目指して、ダッと駆け出した。
「おい、待てよ!椎葉っ!」