きみと繋げた雪明かり


「あざーす、んじゃ月曜また学校で。今日のことは聞かせてもらうから」


「了解、じゃあね。切るよ」



……早く帰りたい、結構寒いし。



それだけ言って電話を切ると、時間は7時を指していた。



……うわ、まさか考えごとして電話してるだけでこんなにかかるなんて。



自分がどれだけさっきのことを気になっていたかもので表されたみたいだ。



……とりあえず、



明日になって星野さんが大丈夫そうだったらせめて「透子」と言う人がなんだったのか聞きたい。



あと、できればその透子って人との関わりとか。



……でも、今日かなり傷ついてたし無理そうというか、元気なさそうだったらそっとしておこう。



傷心の心に新たな刃をぶっ指したくないし。



でも、星野さんも言っていたけれど、お節介であっても好きな子のことはなんでも知りたいって思うのはおかしいことだろうか。



もちろん、本人が嫌がっていたらするわけないけど。というかできない。



思えば、昔だったらパッと終わることだったら手伝ったりしていた。掃除とかプリントの配布とか。

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