きみと繋げた雪明かり



***



「入るよ」


「あー、光か」



ノックした後に扉を開けて適当なところに座る。



翔の家って相変わらず綺麗だよね……性格はこんなのだけど。



「んでさ、昨日なにがあったんだよ。今日の様子見る限り、夜宵ちゃんお前のことまあまあ避けてたじゃん」


「そうなんだよな……」
 


まさかあそこまで避けられるとは…



実は今日、学校に登校して様子見みたいな名目でも星野さんに挨拶してみたら。



「まさかそっぽむかれて無視されるなんて思ってなかったわ。お前が」


「それは俺も思ってるよ……」



翔の言う通り、目線を逸らしてどこかへ行ってしまった。ただ挨拶しただけなのに。


怒ってるわけじゃなくて、やっぱり昨日のことを引きずってるのかという心配する気持ちだ。



「昨日のアレかな……」


「あ、そうだ。お前昨日なにがあったんだ?」



独り言のように言葉を漏らすと、思い出したかのように翔に話題を拾われてしまった。



でも、別に翔に言っても害はないんだよな……



少し軽そうに見えるところもあるけど、なんだかんだ言って約束とか破ったこと見たこともないし。
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