きみと繋げた雪明かり


「…よっし、まあ俺のモヤモヤも解けたってことで…宿題手伝って?王子様のひかるくん…?」



「なんで……自分で出来ないの?」



「いや、今回の数学むずいだろ!!逆にお前解けたの!?」



「一応……」



少し時間はかかったけれど、お手上げほどではなかったしちゃんと正解はしていたから問題はない。


翔だって、そんなに頭は悪くなかったような…



「透子さんの情報あげただろ?なにか報酬…」


「……仕方ないな」


「やった!ひかるくん王子様♡」


「うるさい」



すぐに調子に乗るとこは昔から相変わらずだな…本当に…


たしかに透子さんのことは教えてもらったし仕方ない。それがないとモヤモヤも晴れないままだったし。



…明日、彼女にまた聞いてみたい。


拒否されてしまっても、せめて無視されないようにしたいな。


近づけなかったら元も子もないから…



「んで、どこわかんないの?」


「ほぼ全部」


「は?」



全くこいつは……!



そのあと、夜遅くまで翔の数学の課題を手伝ったのは言うまでもない話だ。
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