きみと繋げた雪明かり

自覚したキモチ




「ほ、星野さん。おはよう…」



「おっ、おはよう……」



朝、学校に着いて自分の席に座ったら岬木くんが近くに来てくれた。



昨日はなんだか緊張しちゃって無視してしまったけれど、今日はなんとか挨拶を返すことができた。なんだかすごくぎこちなかったけど。



……というか、私、ダサすぎる




今更岬木くんのことが好きなのを自覚して緊張して目を見て話せないとか、それならまだいいけど昨日テンパりすぎて無視までしちゃったとか小学校低学年ですか私ーーー!!!



今まで人を好きになったことがないからこそどうしたらいいのかわからない。



一応、2週間前岬木くんは私に告白してくれた。……でも、透子さんのことがあるからなんだかモヤモヤしてそのことについては何も言えない。



「アタシら一家を潰した人殺し」そんな私が人を好きになってさらには告白の了承もしていいのだろうか。



それに、もしかしたら岬木くんは私のことをもう好きじゃないかもしれない。



まだ好きだとしても、昔のことを透子さんから話してたら間違いなく私のことを嫌いになる。



……それな、とてつもなく怖い。
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