きみと繋げた雪明かり



「…星野さん?どうかしたの?」



「うえっ!?いいいやなんでも……‼︎」



それにしてもさ、私いくらなんでも焦りすぎでしょ……!



こんなんじゃ岬木くんに好きってこと気づかれちゃうよ…



多分岬木くんは純粋に私のことを心配してくれてるのだと思うけど、それがとてつもなく申し訳ない。



「あ、そうだ。今日から文化祭の準備期間だけど……」



「そ、そういえばそうだった…」



昨日というか最近、岬木くんのことを考えすぎてすっかり忘れてたとか言えるわけない。



「岬木くんはキャストのほうだよね…!が、頑張って…」



「ありがとう。星野さんたちとの特訓の成果が出せたらいいな」



まっぶし……



岬木くんってらこんなに輝いてたっけ……



「涼木さんとのシンデレラ、楽しみにしてるよ!ともえちゃんもそう言ってたし」



「松川さんも、か。なんだか緊張しちゃうな」



悔しいけどお似合い、だよね……


可愛い系のお顔をしている涼木さんと、明らかに他の顔面のレベルが違う岬木くん。



こんなこと言ってもしょうがないと思うけど、やっぱり少し嫌だな…

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