きみと繋げた雪明かり
そんなことを軽はずみに言ったらダメだよ岬木くん。勘違いしちゃうかもしれない女子だって大勢いるんだから。
そう思っても、もともと彼は誰にでも優しくする天然タラシだと言うことを思い出して、今更な気もしてきた。
「はぁ……戻って資料作ってくる」
「うん、ありがとう。じゃあまた放課後ね」
じゃあね、と軽く挨拶してから下の回は降りる階段を使う。何分あちらにいたのかわからないけれど、かなり充実した時間だった。
この調子で明日も……と行きたいところなんだけど。
明日は明日で大事な用事があって学校を休まなければならない。この勢いのまま準備できないのな残念だけれど、
明後日から気合を入れられるように頑張ろう。
そう思いながら、またパソコンを立ち上げてキーボードを無心で打ち出した。