きみと繋げた雪明かり
「あはは!ごめんね。夜宵、よろしくね!」
「うん……こちらこそ」
彼女の明るい笑顔に癒されていたら、ホームルームが始まるらしく、先生が「おはようごさいまーす」と気だるげそうに入ってきた。
「来ちゃったね、また後で」と凛子が言った後、先生から出席を取り始める。
この時はなにか新しいことが始まりそうでワクワクしていたけれど、
今思うと、色々な意味で地獄の始まりだったのかもしれない。この時の私はまだ知る由もなかったけれど。