きみと繋げた雪明かり
凛子が、いじめられてる……?
頭の中ではその言葉しか出てこなくなって、胸が詰まる。
「さ、さっちゃん。凛子がいじめられてるってどういうこと?」
意を決して、友達に聞く。
「うちのクラスで結構聞くんだけどさ、なんか嫉妬してる子が結構いんのよ。あと、あの子とりあえず表面では絶対弱音吐かないじゃん?それで一部の子が気に食わないらしくて……」
「…………」
驚きだった。声も出せない。まさかあの凛子が女子から反感を買っていたなんて。
嫌ってる人なんて一人もいないと思っていたのに。
友達は表情も暗くしながら話を続ける。
「あと、さっきバスケ部の先輩の話したじゃん?あの先輩、結構うちの学校で人気らしくて……それも相まって、先輩たちからも嫌われてる人には嫌われてるみたい」
「そ、うなんだ……」
本当はいますぐここから抜け出したい気分だったけど、せっかく遊びにきたんだから私一人だけ途中退場にはなりたくないと思い、平常を装う。
「夜宵、あのこと仲良いんだよね……気をつけなよ?いつターゲットにされるかわかんないんだから」
「う、うん……」