きみと繋げた雪明かり
その場ではうん、と言って切り抜けたつもりだったけれど、やっぱり嫌な予感は的中していて、顔色が悪くなってくる。
「……と、まあ。暗い話はここまでにしといて、今日はパーっと遊びましょー!」
「おー!」
一人の友達が話を切って、他の子たちもノリノリで駅の方に移動を始めたけど、何故か私だけ足が動かない。
頭の中では後悔しかなかった。
『なんで、凛子が…?』『嫉妬だけでいじめとかおかしい』『なんで私は気づけなかったの?』と今になってたくさんの後悔と疑問が押し寄せてくる。
凛子は果たして自覚しているのか、と思って携帯の画面を開けるが、あっちが気付いてたとしても言ってはいけない気がして電源を落とす。
冷や汗と震えがピークに達していたとき、遠くから「夜宵ーー??」と友達の声が聞こえた。
ハッとして、慌てて携帯を鞄に戻して、足を無理矢理にでも動かした。
「ご、ごめん!!」
友達の前では心配させたくなくて笑顔を浮かべていたけれど、この1日、私の気分は晴れないままだった。