きみと繋げた雪明かり
「さおり!!誰か来たよ!もし、教師だったら……」
「………お前ら、調子のるなよ」
急に、焦り出したと思ったらそれだけ言って3人は退出して行った。
3人がいなくなった教室は、私と凛子しかいなくて無惨な姿の教室と無言ざ相まってとても冷たい雰囲気になっていた。
「………ごめん、わたしのせいで」
凛子がそう言って、制服の埃を叩きながら立ち上がった。
よく見ると、その目には涙が浮かんでいてさっきまで大丈夫と言っていたけれどそうじゃなかったことを示していた。
「…こっちこそごめん。言いたい放題言っちゃって」
「ううん、夜宵の言葉、全部図星で何も言えなくなっちゃった。そう言うとこらが私ダメだよね」
凛子はすごく悲しそうな瞳をしていて、今更言葉が悪かったなと後悔してしまった。
すると、凛子が一瞬立ち上がったと思ったらその場に倒れ込むように座った。
「……嫌だなぁ、全部やめちゃいたい。なんでこうなったんだろう」
「…凛子」
「あはは、辛いや」
凛子はうっすらと微笑んでいるけれど、その瞳には涙が一粒こぼれていた。
凛子はあまり他人に弱みを見せたがらない。だから感じるストレスも多いのだろう。