きみと繋げた雪明かり



「……じゃあ、今日の生徒会はここまでということで。次は文化祭最後の会議なので、遅れないようにしてください」


お疲れ様でしたー、とみんなが一斉に言った後次々と教室を出て行く。


ともえちゃんにも先に行っておいて。と言ったから教室内は私と岬木くんの二人だけになってしまった。


沈黙が流れて、少し気まずい。


私の体が固まっていると、岬木くんが椅子をひいてくれた。ここに座ってということなのだろうか。


「…ありがとう」


私がそこに座った後、岬木くんも近くの机から椅子を抜き出して座った。




どうしたんだろう、と思っていたら先に口を開いたのは岬木くんだった。



「……ごめんね、急に呼び止めて。どうしても話したいことがあって」


「うん……全然大丈夫だよ」


岬木くんはなぜか私と目を合わせないまますらすらと話している。


朝のことを気にしているのだったらかなり申し訳ない、と思いながら次の言葉を待つ。


だけど、彼は言おうか言わないかの狭間で揺れてるみたいに、こっちを見ては目を逸らしてはを繰り返していた。


そして、決心したのか。私の方を見つめて「あのさ」と言葉を紡ぎ始める。
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