きみと繋げた雪明かり
***
「星野さん、お待たせ」
「あ、うん…。バイトお疲れ様」
着替えたのか、私と同じ制服でやってきたけど…本当にいいのかな。
やっぱり、これは私に与えられた仕事だから自分一人の方が…
「それで、今何が残ってるの?」
「あ、えっと…」
とりあえず今やらなければならない仕事の一覧を教えたけど、
……思ったより量が多かった…
逆に言うと、今更だけどこれを一人でやろうとしていたのか私。
ある意味岬木くんが来てくれてありがたい。
「うん…これは期限が迫ってる順にやろっか」
「うん、じゃあ岬木くんはそっちの書類を…あ、データ送るね」
「ありがとう」
とりあえず結構ギリギリのやつを静野くんに押し付けてしまうのなんだか申し訳ないので、まだ余裕のあるものをまず指示した。
私は期限ギリギリのやつをやらないと…
私は提出物とか貯めるタイプじゃないけど、なんでこんなものが残ってしまったんだ…!
…今更昔の自分を責めても遅いけど。
とりあえず無我夢中でキーボードを叩きまくってやる。
そう決めた時から、私たちは周りの音が聞こえないくらいに作業を始めた。