きみと繋げた雪明かり


「……ちょっと絶交?みたいなこと言っちゃって…」


「……は!?」


杉田くんは驚いて目をぱちくりとさせている。彼は最初に私と岬木くんを繋げたくれたと言っても過言ではないから、言っても問題ないだろう。



「…ごめんね、なんでかは言えない」


「…そっか、でも、夜宵がそれほどするってことはなにかあったんだよね?」


杉田くんがかなり鋭いところまで切り込んできたから、どうしようと思ったけれど、ちょうど監督の子が招集をかけたら遮ってくれた。


少し気まずかったからありがたい。


監督の子が招集をかけると、杉田くんは名残惜しそうにしながら招集場所に向かっていった。



でも、今日は本当に運が悪い。まさか、今日の視察場所がキャストだなんて。


なんでこのスケジュールにしちゃったんだろう。と今更後悔が頭を埋め尽くす。



そう考えていると、劇を一回通すらしく、私情を入れちゃダメだと思って、頭を一回リセットする。



少し心を落ち着けた後、劇の通り稽古が始まった。



改めて、今回の公演スケジュールを確認しておこう。



私たちの学校の文化祭は一週間後、二日間開催で行われる。


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