きみと繋げた雪明かり


「…でも、凛子もあんな終わり方、絶対に嫌だと思……」


「……じゃあ、あの子に直接聞いてみる?」


「え?」


私も思わずえ?と声を出したくなった。だって直接聞いてみるとはなんだ、凛子はもういないのに。


私がそう思っていたら、杉田くんが「やっとか…」と呟いた。



やっと……?



そう呟いたあとに、なにやら階段の方からドタドタと階段を登る音が聞こえた。



次の瞬間。



「はぁ……翔くんに呼ばれてきたけどさ、まさかこんなことになっているとは。ありえない」


「え………?」


「は………?」



おそらく、その場にいた杉田くん以外の全員がそんな素っ頓狂な声を上げただろう。


…いやだって、なんで。



———凛子がここにいるの?
< 199 / 206 >

この作品をシェア

pagetop