きみと繋げた雪明かり


「凛子……?本当に?お化けじゃなくて?」


「あはは、本当。ごめんね。なんだか怖くて夜宵になにも連絡できなかった。早くしていれば、こんなことにならなかったよね」



偽物とは思えないくらい声も仕草も顔も凛子にそっくりで。服装だけはどこかの学校の制服を着ているけれどそれ以外は完璧にあの時のままの凛子だった。



「事情は後で話すよ。……でさ、お姉ちゃん」



凛子がそう言って透子さんの方を見つめる。透子さんも予想外といったふうに目をぱちくりさせている。



「……わたしからも、お願い。いくら姉だからって、人を傷つけないで。これが全部わたしのせいで、お姉ちゃんは私のためにやったのかもしれない。でも、夜宵を…人を傷つけるのは間違ってる」



凛子が悲痛な顔でそう訴える。


透子さんもグッと口を噛み締めて視線は別の方に向けている。



「……ごめん。凛子が傷つけられたのにあいつらがなにもないなんてありえなくて…」


「……もう、お姉ちゃんはちゃんと自分のやったことを思い出して反省して。…でさ、その後にまた再会したから一緒に遊びに行こうよ」


「凛子……」


「うん、お姉ちゃんと久しぶりに会えて、嬉しかったよ。でも、ちゃんと自分がしたことは見直さなきゃ…」
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