きみと繋げた雪明かり
エピローグ
「凛子!」
「夜宵!気持ちは伝えられた?」
「うん、凛子が背中を押してくれたから……」
屋上から降りて、私たちは今四人でさっき凛子がいって場所で合流している。
「あはは、焦ったかったね。お互い両思いなのにさ」
「杉田くん……心配かけたよね」
杉田くんがやっとか、と言う感じで言うから。彼にも感謝する。
彼が凛子と繋がっていなかったら、おそらく私たちは亀裂が生じたままだった。接着剤の役割をしてくれた。
本当に、ありがたい。
凛子と杉田くんが話し始めて、そう言えば彼が全く喋っていなかったことに気づく。
ふと、岬木くんのほうを見ると、岬木くんも私のことを見ていた。
「……あのさ」
「…うん」
岬木くんは照れているのか、頬はほんのり赤く、珍しく緊張した顔で私に聞いた。
「……文化祭、一緒にまわろう。明日もあるしさ、夜宵と一緒に行きたい」
「…うん、私も同じこと言おうと思ってた」
あははっ、と見つめあってお互いが笑う。やっぱり岬木くんと一緒にいると楽しいしときめく。
そういえば、岬木くんに言ってなかったことがあった。