きみと繋げた雪明かり
「ま、いいや。クラス表見に行こ」
「あ、うん……」
クラス表を見にいくと言うことで、人混みをかき分けていく翔の後について行ってる時、
「きゃっ…」
「あ、すみません…」
どうやら女子生徒にぶつかってしまったみたいで、急いで謝る。
でも、その女子生徒が初対面じゃないからすごく衝撃だった。
……もしかして、あのときの…?
あの時より少し長くなった黒髪、丸い目。成長の段階で少し変わっているところもあったけれど、それは間違いなくあの子だった。
うわ、マジか。こんなところで…
まさか通う高校が一緒なんて考えてなかった。ありがとう俺にこの高校を勧めてくれた翔。
そういえば、あの時、その子と一緒にいた…
凛子、と言ったか。その子は一緒なのだろうか。
さっき見た感じその子は一人だったからもしかしたら学校が別なのかもしれない。
……まあ、俺はこの子ともう一度会うことができたからとりあえずいいや。
「光ー!なにやってんの」
「ごめんごめん、今行く!」
星野夜宵だったかな。同じクラスとか、一緒に何か関われればいいな。
そう思いながら、俺は翔と自分たちの教室まで向かった。