きみと繋げた雪明かり


***



「先輩!こっちが私の部屋です〜!」


「や、やっとか…っ」



あれから少しだけお話して楽しくなりそうだな、と思ったけれど、


ともえちゃんの部屋に行くまでがもうすでに迷路だった。



なんでこの家はこんな迷路みたいにごちゃごちゃしてるんだ…



しかもそれを息一つ切らさず笑顔で走っているともえちゃんもともえちゃんで体力おばけだし…



「し、失礼します…」



とにかく早く休みたかったので、ともえの部屋に入ることにした……けど。



「す、すごい……」


「あ、このグッズとかは5年くらいかけて集めました!通販店舗販売ばんざい!」



部屋に入った瞬間、壁にも棚にもともえちゃんが好きなゲームのポスターやらグッズで埋め尽くされていた。



ともえちゃん、本当に二次元が大好きなんだな…



「…まあ、今回は私の話なんて正直どうでもいいんですよ!問題は先輩のほう!」


「え?わ、私…?」


「はい!本題いきますよ」



ほ、本題って……ここに誘われるときも流れで行くことになったから、そういえばなんで来たのかもわかってないじゃん。



ともえちゃんの圧強かったし…
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