きみと繋げた雪明かり
「ここだね」
「あ、うん……って」
少し歩いて着いた場所は、明らかにゆめふわ系のデザインをしたスイーツビュッフェのお店。
パステルカラーなどをふんだんに用いられている店内のデザインは、岬木くんが入りにくそうにしていた理由がわかった気がした。
というか、これは女の私でも入れない。とにかく可愛すぎる。
「いらっしゃませ〜!2名様でよろしいでしょうか?」
「はい」
入った瞬間、可愛い制服を着て私たちを接客する店員さん。
あ、圧倒的女子率…
男子禁制でも無いはずなのに、男子だけで来ている客はほとんどいなくて、女の子だけで来ているか、カップルの人がやっぱり多い。
「——それでは、スイーツビュッフェをお楽しみください!」
店員さんから説明を受けた後、先 席に案内されて座る。
でもやっぱりいい匂いだなぁ…
私が見える景色を堪能していたら、岬木くんが席から立ち上がった。
「それじゃ、星野さん。行こっか」
「うん!」
スイーツが置いてあるところへ行くと、思ったよりたくさん種類があって迷ってしまうほどだった。
うわ……ショートケーキにミルフィーユ、ガトーショコラまで…!
夢が広がる……!