きみと繋げた雪明かり



「そっか、それでもわざわざ私を誘ってくれてありがとう…!」



「うん、こっちこそ。急なお願いだったのに」



でも、彼のお誘いがなければこうして美味しいスイーツが食べられることもなかったし、本当にありがたすぎる。



時間はあと、30分しかないけれど静野くんの話が聞けてとても嬉しかった。



とりあえず、これからは食べまくるぞ…!



そう意気込んだ瞬間、カバンの中から着信音が鳴った。



あっ……通知消すの忘れてた。



消そうと思い、スマホの中を確認する。



……ともえちゃんから?



こんな時間に来たのはともえちゃんからのメッセージでしかも結構長文。



えっと……



『せんぱーい!お楽しみ中にすみませんm(._.)m

会長と楽しんでますか?ビュッフェが終わるの16時って聞いたんですけどもうすぐですよね?

この前も言いましたけど、帰る前にアレ、言っちゃってください♡
多分面白い感じになるのでー!

それでは、会長と引き続き、楽しんでくださいね(*^^*) 』



な、なんだこの内容は…そもそも別にお楽しみ中でもないし。



帰る……アレを言うのか…気が重すぎる。


しかし、罰ゲームかよくわからないがそう言うものを設定してしまったし、ともえちゃんからすごく圧を食らった。



あの行動力の化身のともえちゃんならもしかしたらどこかで見てるかもしれないし……!
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