きみと繋げた雪明かり



私がその質問を投げた後、岬木くんはふい、と海を見た後に笑顔で答えた。



「会えたよ、もう一度」


「そっか…、よかったね」



普通にハッピーエンドでよかった。これで会えなかったとか悲しすぎる。


  
でも、岬木くんにも人生の転機があるとは驚いた。それと、岬木くんが中学時代少し今と違っていたことも。



「……まあ、俺の話はここまでにして。聞かせてよ、星野さんのこともたくさん」


「私は特に感動する話とかはないんだけどね……」



……むしろ悲しい話しかないと思うよ。言えないけど。



…でも、今日は岬木くんの過去話とかが聞けて、とても楽しかった。



また岬木くんのことを理解できた気がする。

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